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<title>Delusive Stories</title>
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<description>楽しい妄想・おバカな妄想・ちょっとHな妄想～明るい生活を送るため、笑顔を忘れないため、そして女性ホルモンの分泌を活発にしてキレイでいるために、浮かんだままの妄想話を綴っています</description>
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<title>『彼』シリーズⅡ～紀彦①～</title>
<description> 「あの人、ママのことずっと見てる気がする･･･」そんな娘の声に、辺りを見回す「どこ見てんの？　道路の向こう側！」確かにこっちを見ている男性がいる信号待ちをしている道路の向こう側に･･･「真樹の勘違いよ　だって、東京にママの知り合いなんていないもん転勤して来たばっかりなんだから･･･」娘の言葉を気にすることもなく、信号が青に変ると、私は娘とともに横断歩道を渡ろうとしたでも、1歩を踏み出す前に猛烈な勢いで男性が
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<![CDATA[ <span style="color:#000099">「あの人、ママのことずっと見てる気がする･･･」<br /><br />そんな娘の声に、辺りを見回す<br /><br />「どこ見てんの？　道路の向こう側！」<br /><br />確かにこっちを見ている男性がいる<br />信号待ちをしている道路の向こう側に･･･<br /><br />「真樹の勘違いよ　だって、東京にママの知り合いなんていないもん<br />転勤して来たばっかりなんだから･･･」<br /><br />娘の言葉を気にすることもなく、信号が青に変ると、私は娘とともに横断歩道を渡ろうとした<br />でも、1歩を踏み出す前に猛烈な勢いで男性が走って来るのに気付いた<br />高そうなスーツを着た、ちょっと軽そうな感じの男性･･･<br /><br />「浅田じゃない？」<br /><br />信号が点滅し始めた<br />確かに私の旧姓は『浅田』だけれど、それに答えるよりも道路の向こう側に渡りたかった<br />あっ･･･　信号が･･･<br />隣を見ると、娘が不機嫌な表情で私を見ている<br /><br />「どなた･･･でしたっけ？」<br /><br />信号が赤に変わったため、仕方なく彼の質問に質問で答えた<br /><br />「高校時代、同じクラスだった前田･･･　前田紀彦･･･<br />覚えてない？」<br /><br />私の顔を見て旧姓を言えるくらいだから、彼が私のことを知っているのは確かだろう<br />名前は聞いたことがある気がするけれど、彼は全く私の印象には残っていない<br />同じクラスになったことがあっても、頭のいい真面目なタイプの子とは付き合いがなかった<br />きっと、その部類の子だったのだろう<br /><br />「ごめんなさい･･･　覚えてないんだけど･･･」<br /><br />「話してたら思い出すかも！<br />ちょっと、時間ない？」<br /><br />再び隣を見ると、娘の表情はますます不機嫌になっている<br /><br />「ごめんなさい　今から娘と買い物するの<br />だから、時間ないんです<br />本当にごめんなさい･･･」<br /><br />「いいよ、ママ　少しくらいお話してあげれば<br />アタシなら、ひとりで洋服ぐらい見れるし<br />話終わったら、携帯鳴らして」<br /><br />確かに、娘の方が東京暮らしは長い<br />大学生だし、まぁ、いいか･･･<br /><br />「じゃあ、後で電話するわ<br />ごめんね･･･」<br /><br />娘の『お話してあげれば』という言葉に乗せられてみようと思った<br />前田くんとやらと話をしたかった訳じゃないけれど･･･<br /><br />「ごめんね　ちょっと、ママをお借りするね！」<br /><br />娘に向かって、嬉しそうに前田が言う<br /><br />「いいえ～」<br /><br />娘は、手を振りながら行ってしまった。<br /><br />「お茶でものもうか」<br /><br />笑顔で私の方を向くと、前田はさっさと歩き出した<br /><br /><br /><br /><br />　　　***つづく***<br /><br /><br /><br /><br /></span> ]]>
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<dc:subject>ショートストーリー</dc:subject>
<dc:date>2009-01-30T05:14:43+09:00</dc:date>
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<title>『彼』シリーズⅠ～貴夫～</title>
<description> キレイな手･･･貴夫に会う度に、私はそのキレイな手を見つめてしまうテニスで日焼けした手の甲は、輝いているように見える細くて長い、関節の目立たない真っ直ぐな指は、授業中エンピツをクルクルッと回しているあのエンピツになりたい･･･何度そう思ったことか･･･高3になって初めて貴夫のことを知ってから、私の頭の中は、貴夫が大半を占めていた週に数回の数学の選択授業の日だけ、私は貴夫の手を間近で見つめることが出来たでもま
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<![CDATA[ <br /><span style="color:#000099">キレイな手･･･<br />貴夫に会う度に、私はそのキレイな手を見つめてしまう<br />テニスで日焼けした手の甲は、輝いているように見える<br />細くて長い、関節の目立たない真っ直ぐな指は、授業中エンピツをクルクルッと回している<br /><br />あのエンピツになりたい･･･<br /><br />何度そう思ったことか･･･<br />高3になって初めて貴夫のことを知ってから、私の頭の中は、貴夫が大半を占めていた<br />週に数回の数学の選択授業の日だけ、私は貴夫の手を間近で見つめることが出来た<br />でもまだ言葉を交わしたことはない<br /><br />6月、私立大学の模試を受けた日のこと<br />会場の前にある市営テニスコートでは、貴夫が試合をしているのを知っていた私は、模試が終わるとすぐにテニスコートに駆けつけた<br />貴夫の試合の時間なんて知りもしないのに･･･<br /><br />ひな壇になった応援席の隅からコートを見回した<br />あっ･･･、いた･･･<br />試合中の貴夫が･･･<br />あと1セットで貴夫の勝ち<br />声にならないけれど、心の中で必死に応援した<br /><br />勝った･･･<br />よかった･･･<br />おめでとう･･･<br />心の中で言いながら、私は席を離れようとした時<br /><br />「上野さん、観に来てくれたんだ･･･<br />ありがとう」<br /><br />私の横にある通路を通る時、貴夫が私に声をかけた<br />返す言葉を探しているうちに貴夫は行ってしまった<br /><br />この日のことが、私と貴夫に変化をもたらした<br /><br />数学の授業の後、ひと言ふた言だけれど、必ず言葉を交わすようになった<br />そして、夏期講習が終わる頃には、一緒に帰るまでになっていた<br />でも、貴夫が私に友達以上の感情を持っているとは思えなかった<br />私には、ただ、その手を見つめられるだけでじゅうぶんで･･･<br />それ以上の関係は、必要なかった<br /><br />2学期に入って、大学の推薦入試の準備が始まった<br />私は、一般入試で関西の大学をいくつか受験するつもりなので、全く関係ない<br /><br />「上野さん、推薦入試受けないの？」<br /><br />今まで進路の話なんてしたことのなかった貴夫が、唐突にたずねて来た<br /><br />「うん、受けない<br />地方試験で、関西の大学受けるつもりだから･･･」<br /><br />「俺、テニスするからさ、東京の○○大学に推薦してもらう予定なんだ」<br /><br />「そう･･･なんだ･･･」<br /><br />それ以上の言葉は出て来なかった<br />卒業したら、もう、あの貴夫のキレイな手が見られなくなるんだ･･･<br /><br />「上野さん、東京の大学受ける気ないの？<br />東京でも、また会えたらいいなー」<br /><br />「そんなの無理だよ<br />考えたこともないし･･･」<br /><br />貴夫の言葉の意図が全く理解出来ないでいた<br />ただ貴夫の手を見つめることしか出来なくて･･･<br /><br />「いつもさ、俺の手、見てるよね？<br />どうして？<br />俺の顔、見て話すること、ほとんどないよね？」<br /><br />「ごめん･･･　そんなつもりじゃないんだけど･･･<br />クセっていうか･･･　あんまり男の子の顔見て話すの、得意じゃないから･･･<br />ヘン･･･だよね･･･　ごめん･･･」<br /><br />手を見ていることに気付かれたことがショックだった<br /><br />「帰り、坂の下で待ってる<br />話、あるから･･･<br />じゃ！」<br /><br />片手を挙げて自分の教室に帰ってしまった<br /><br />気持ち悪い･･･とか言われるのかな･･･<br />貴夫に会わないように、速攻で帰ろうと思った<br /><br />貴夫のクラスは、まだホームルーム中<br />急いで靴箱に向かうと、友達の誘いも断って、走って坂の下にあるバス停に向かった<br /><br />息切れしながら、バス停のベンチに腰を下ろした<br />いつもは人であふれているバス停も、今日は私が1番乗りだ<br />後は、バスが来るのを待つだけ･･･<br /><br />「何でバス停になんているんだよ！<br />坂の下で待ってるって言っただろ！<br />上野の方が先に着いたんなら、待ってろよ！」<br /><br />貴夫の右手が、私の左手をつかんだ<br />初めて、その手に触れた･･･<br />機嫌の悪い貴夫とは逆に、私は最高の気分になっていた<br />夢が叶ったような･･･<br />もう、終わったような･･･<br /><br />貴夫が私を連れて行った先は、『家』だった<br />『三浦』の表札･･･<br />えっ･･･？　貴夫の家･･･？<br />手を引かれたまま2階の部屋に入った<br />間違いなく、ここは貴夫の部屋だろう･･･<br /><br />「本当は、バス停まで送る間に言おうと思ってたのにさ、<br />お前が、勝手に帰ろうとするから･･･<br />ホントに･･･」<br /><br />意味が分からない<br /><br />「俺と付き合ってくれない？」<br /><br />学生服をハンガーに掛けながら、背中越しに聞こえて来た<br /><br />「いい･･･」<br /><br />貴夫の人柄も好きだけれど、私が何より愛しているのは、貴夫の『手』<br />貴夫自身を好きなのとは、ちょっと違う<br />だから、「いい･･･」は、「NO」の意味<br /><br />「いいって、どっちの意味？」<br /><br />「無理ってこと･･･」<br /><br />「俺のこと、好きになれない？」<br /><br />「好きの意味が違うっていうか･･･<br />うまく言えないけど、彼氏は、違うかなって･･･」<br /><br />『あなたの手が好きです』なんて、言える訳ない<br />私は、貴夫の手が見られれば、それでよかったのに･･･<br />どうしてこんなことに･･･<br /><br />振り向いた貴夫は、そのまま私を抱きしめた<br />右手は、私の後ろ頭に置かれていて、髪をなでている<br /><br />違う！<br />貴夫の手は、そんなことをするためにあるんじゃない！<br />やっぱり、男だから、仕方ないのか･･･<br />複雑な想いのまま、その手を振り払えずにいた<br /><br /><br /><br />　　　　　***FIN***<br /><br /><br /><br /></span> ]]>
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<dc:subject>ショートストーリー</dc:subject>
<dc:date>2009-01-15T02:00:00+09:00</dc:date>
<dc:creator>ＳＷＥＥＴ－ＳＷＥＥＴ</dc:creator>
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<title>再会～同窓Ⅹ～</title>
<description> 携帯の呼び出し音に気付いて目が覚めたベッドの上の私は、化粧も落とさず服も着たまま･･･いつ眠りについたんだろう･･･「もしもし･･･」「繭、まだ寝てたのー？朝ご飯、食べに行こうよあと30分でモーニングの受付時間終わっちゃうよ！」真奈美か･･･そうか･･･、同窓会からクタクタになってホテルに戻ったんだ･･･「今、真奈からの電話で目が覚めた･･･すぐに下に下りるからさ、レストランで待ってて」そういうのが精一杯で、とりあえず
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<![CDATA[ <br /><span style="color:#000066">携帯の呼び出し音に気付いて目が覚めた<br />ベッドの上の私は、化粧も落とさず服も着たまま･･･<br />いつ眠りについたんだろう･･･<br /><br />「もしもし･･･」<br /><br />「繭、まだ寝てたのー？<br />朝ご飯、食べに行こうよ<br />あと30分でモーニングの受付時間終わっちゃうよ！」<br /><br />真奈美か･･･<br />そうか･･･、同窓会からクタクタになってホテルに戻ったんだ･･･<br /><br />「今、真奈からの電話で目が覚めた･･･<br />すぐに下に下りるからさ、レストランで待ってて」<br /><br />そういうのが精一杯で、とりあえず電話を切った<br />バスルームの鏡で、お化粧したままで寝た翌朝の顔を見るのはつらい<br />水分補給のスプレーを振りかけ、上からファンデーションを塗ってみる<br />ダメだ･･･<br />まぁ仕方ない･･･<br />ハミガキをしてからジーンズとTシャツに着替え、部屋を出た<br /><br />「繭、遅～い！」<br /><br />先に食べ始めていた繭の隣に腰を下ろした<br /><br />「早く取って来ないと、片付けられちゃうよ！」<br /><br />ビュッフェ形式とやらは、ギリギリの時間に行くと大したものは残っていないのが常<br />テーブルロールとスクランブルエッグ、大量の野菜を盛り付けて席に戻った<br />真奈美の持って来てくれたコーヒーをひと口飲む<br /><br />「繭、同窓会の後、どこ行ってたの？<br />携帯何度か鳴らしたけど、出ないし･･･」<br /><br />「ホテルに戻って、気付いたら朝だった<br />真奈の電話がなければ、まだ寝てたかもね･･･」<br /><br />「私は、二次会行ったよ！<br />1年の時の仲良かった子達ばっかりだったから、楽しかったよ～！」<br /><br />まぁ、真奈美が楽しかったのならよかった<br />私は、ヘンな夢見て、夢の中で罪悪感いっぱいになってたんだけどな･･･<br />まぁ、無事で何より！<br /><br />「この後、どうする？」<br /><br />「帰るよ、家に」<br /><br />「昨日の二次会の子達、繭が来なくて残念そうだったよ<br />だからさ、ランチに繭を連れて来るって約束しといた<br />チェックアウトしたら、ちょっと時間潰してさ、ランチね！」<br /><br />行くの？　私が？<br />えー･･･っ？<br /><br />「誰が来るのか知らないけどさ、私がいなくて残念なんてことないと思うよ<br />社交辞令ってヤツだって･･･<br />だから帰るよ」<br /><br />「ダメ！　絶対ダメ！<br />繭連れてかないと、私が怒られちゃうよ･･･」<br /><br />寝起きは機嫌が悪いと決まっている私には、真奈美の可愛い駄々っ子ぶりも通用しない<br />とにかく無視して目の前の皿を空にした<br /><br />「ごちそうさま<br />私、荷物まとめてるから、すぐに繭の部屋に行くね<br />逃げられるとマズイからね～」<br /><br />「それより先に部屋出てやる！」<br /><br />強がりを言ってみたものの、間に合う訳はない<br />部屋に戻ってほんの数分後には、真奈美は私の部屋にいた<br /><br />「あとでデパートかどっかで化粧直す<br />昨日、化粧したまま寝たから、肌がカピカピに乾燥してさ･･･<br />ランチはそれから考える」<br /><br />真奈美は、とりあえず私をつかまえておくことが出来たことが嬉しいのか、ずっと機嫌のいい表情を浮かべている<br /><br />ランチでは何も起こらないだろう<br />まぁ、行ってもいいか<br />そのくらいのヤル気のなさで、部屋を出た<br /><br /><br />　　***Fin***</span> ]]>
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<dc:subject>楽しい妄想</dc:subject>
<dc:date>2009-01-14T04:45:52+09:00</dc:date>
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<title>再会～同窓Ⅸ～</title>
<description> え･･･何のマネなの、これは･･･？「友ちゃん、どうしたの？　何かあった？」「ううん　ただ繭に会いたかっただけずっと会いたかったの･･･」「そ、そう？　嬉しい･･･わ･･･」友美の考えていることが分かるような分からないような･･･「私、繭のことずっと想ってたのずっと好きだったの男なんて、目に入らなくって･･･同窓会があるたび、繭が来るかもって、期待しながら出席して･･･でも、繭はいつも来てなくて･･･」「結婚して、子どもも
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<![CDATA[ <span style="color:#000099"><br />え･･･<br />何のマネなの、これは･･･？<br /><br />「友ちゃん、どうしたの？　何かあった？」<br /><br />「ううん　ただ繭に会いたかっただけ<br />ずっと会いたかったの･･･」<br /><br />「そ、そう？　嬉しい･･･わ･･･」<br /><br />友美の考えていることが分かるような分からないような･･･<br /><br />「私、繭のことずっと想ってたの<br />ずっと好きだったの<br />男なんて、目に入らなくって･･･<br />同窓会があるたび、繭が来るかもって、期待しながら出席して･･･<br />でも、繭はいつも来てなくて･･･」<br /><br />「結婚して、子どももいるしね･･･<br />そうそう、家は空けられないしね･･･」<br /><br />こんな言葉が、専業主婦の私にはしっくり来る答え方でしょう<br /><br />「結婚してるんだ･･･<br />ショックー･･･」<br /><br />「あのー･･･、私達いい年だし、結婚してる子の方が多いと思うんだけどなー･･･」<br /><br />「私は、結婚なんかしないよ<br />ずっと繭のことが好きだったから<br />おかしい？」<br /><br />「私のことを好きでいてくれるのは嬉しいんだけどさ、結婚とは別の次元の話･･･だよね･･･？」<br /><br />友美がこういう嗜好を持っていたとは、全く気付かなかったな･･･<br />別に、それに対して否定的な考えは持っていない<br />ただ、その対象が自分となると、ちょっと受け入れられないな･･･<br />友美を目の前にして、次にどういう言葉をかければいいか、考えていた<br /><br />「ピンポーン」<br /><br />チャイムの音･･･<br />きっと真奈美だ<br />神様が私を助けてくれたんだ<br />そんなことを思いながら、素早くドアを開ける<br />バスローブ姿のまま･･･<br /><br />真奈美ではなかった<br />そこにいたのは榎本直登･･･<br /><br />「どうして･･･？」<br /><br />榎本がどうしてこの部屋に訪ねて来たのか、私には理解出来なかった<br />理解出来ないことがいくつも続くと、もうどうでもよくなった<br /><br />「先客いるけど、どうぞ」<br /><br />友美を追い出す口実に使うしかない<br /><br />「友ちゃん、榎田くん、覚えてる？」<br /><br />不愉快な表情のまま、友美は何も言わない<br /><br />「今やってる榎田くんのお仕事、私がしたい仕事に関係あるんだ<br />それでさ、話を聞くことになっててさ･･･<br />申し訳ないけど、いい？」<br /><br />友美は、涙を浮かべて部屋を飛び出した<br /><br />「悪い時に来ちゃったかな･･･？」<br /><br />「口実に使ってごめんね･･･<br />でも、それよりもさ、どうしてここに泊まってること分かったの？」<br /><br />「真奈美ちゃんが、坂本とここのホテルに部屋取ってるって言ったからさ･･･<br />俺も部屋取って、訪ねて来ちゃった･･･<br />マズかった？」<br /><br />『それって、友美と全く同じだよ･･･』そんな心の声は榎田に届くはずもなかった<br /><br />「何か用だった？」<br /><br />「もっと話したかったから･･･<br />話は変るけど、さっきの彼女、何だったの？」<br /><br />「話が難しくなるから言わない<br />で、したかった話っていうのは何？」<br /><br />「話っていうより、別のさ･･･」<br /><br />言い終わらないうちに、榎田は私を抱きしめた<br />抵抗する私を無視して唇を重ねて来た<br />『甘かった･･･』<br />事情がどうであれ、簡単に部屋に男を入れてしまった私が悪い<br />もう、どうなっても仕方がないのか･･･<br /><br />「ちょ、ちょっと･･･待って･･･」<br /><br />力づくで体を離し、榎田に話をしようとした<br /><br />「待てない<br />もう何年も待ってたんだ<br />坂本が結婚したって聞いた時は、めちゃくちゃショックで･･･<br />せめて体だけでも、1度だけでいいから、俺のものになってくれ･･･」<br /><br />榎田は、私のバスローブを肩から落とすと、ベッドに押さえつけた<br />大きな声で助けを呼ぶことは出来る<br />でも、隣の部屋には友美が･･･<br /><br />「赤ちゃん･･･出来ないようにしてくれる･･･」<br /><br />それが私の選択だった<br /><br />それからの榎田は、緊張を隠さず、優しく私を扱った<br />昔気になっていた人が、今私を抱いている<br />結婚以来、浮気なんて1度もしたことがない私が、今その人に抱かれている<br />罪悪感と不思議な現状に押し潰されそうになりながら、私は背中を反り返らせた<br />夫では得られない快感が、体中を駆け抜けて行った<br /><br />「俺、これで坂本のこと忘れられるかも･･･<br />もしかして、もっと忘れられなくなるかもしれないけど･･･」<br /><br />そんな言葉を私の背中に残し、榎田は部屋を出て行った<br /><br /><br /><br />　　　***つづく***</span> ]]>
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<dc:date>2009-01-12T05:02:44+09:00</dc:date>
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<title>再会～同窓Ⅷ～ </title>
<description> アタマのおかしい中井先生と別れてから、私はひとりでホテルに向かった。真奈美の姿は見当たらない。でも、そんなこともうどうでもよかった。元々成績がよかった訳でもなく、可愛かったりキレイだったりで名が知れていた訳でもない私には、同窓会なんて決して居心地のいい場所じゃなかった。出席したことを後悔しながら、コンビニに寄る。缶ビールを2本買ってから、再びホテルに向かった。ホテルのフロントでルームキーを受け取っ
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<![CDATA[ <span style="color:#0000ff"><br />アタマのおかしい中井先生と別れてから、私はひとりでホテルに向かった。<br />真奈美の姿は見当たらない。<br />でも、そんなこともうどうでもよかった。<br />元々成績がよかった訳でもなく、可愛かったりキレイだったりで名が知れていた訳でもない私には、同窓会なんて決して居心地のいい場所じゃなかった。<br />出席したことを後悔しながら、コンビニに寄る。<br />缶ビールを2本買ってから、再びホテルに向かった。<br /><br />ホテルのフロントでルームキーを受け取ってからエレベーターホールに向かった。<br /><br />「繭！」<br /><br />声のする方向に目をやる。<br />友美･･･？<br />どうして友美がこんなところにいるの？<br />高2の時同じクラスだった、あまり目立たないけれどキレイな子。<br /><br />「あぁ･･･、友ちゃん、どうしたの？　こんなところで･･･」<br /><br />「繭がここに泊まってるって真奈美ちゃんから聞いて、私も部屋を取ったの」<br /><br />「ふ～ん･･･　でも、友ちゃん、実家暮らしでしょ？」<br /><br />友美は今でも独身で、親元から仕事に通っていると、さっき中井先生が言っていたよな･･･<br /><br />「いいの？　帰らなくて･･･？」<br /><br />「うん、もうさっき家には電話入れたから。<br />繭、ビール買って来たんだ」<br /><br />友美の視線は、私の手のコンビニの袋に注がれている。<br /><br />「う･･･ん　さっき、飲み足りなかったから･･･<br />シャワー浴びて、グッと飲んで、サーっと寝ちゃおうかなって･･･」<br /><br />「私もビール買ってくる　一緒に飲もうよ！」<br /><br />なんだ、なんだ･･･？<br />高校時代もあまり付き合いなかったはずだけどな･･･<br />どうして、いきなりこんな･･･<br /><br />私が考え込んでいる間に、友美はエントランスを出て行った。<br />確かに向かいにコンビニはある。<br />彼女は本気で私とふたりで飲む気でいるようだ。<br />仕方ないから、ロビーのソファに腰を下ろして待つことにした。<br /><br /><br />「ごめん、お待たせ！」<br /><br />この年になって、ましてこんな暑い中、息を切らせて走って来ることはないんじゃない？<br />そんな言葉が出そうになるのを必死に押さえた。<br /><br />ふたりでエレベーターに乗り込む。<br /><br />「友ちゃん、部屋、何号室？」<br /><br />「1211号室　繭の隣の部屋が空いてたから、そこにしてもらった」<br /><br />「喫煙ルームだよ？　友ちゃん、タバコ吸うの？」<br /><br />「ううん、吸わない　ただ、繭の隣の部屋がいいなって･･･」<br /><br />「そ、そうなんだ･･･」<br /><br />エレベーターが12階に着いた。<br /><br />「私、先にシャワー浴びたいんだ　いい？」<br /><br />「じゃあ、繭のいい時間に私の部屋に来てね！」<br /><br />同窓会の席でのお酒のせいなのか、私が知っていた友美とは全く別人になっていた。<br /><br /><br />自分の部屋に入り、汗ばんだ洋服を脱ぎ捨てる。<br />クレンジングオイルと洗顔フォームを持ってシャワールームに飛び込んだ。<br />『飛び込む』がピッタリな気がする。<br />メイクを落として、今日2回目のシャワーを浴びた。<br />同窓会での不快な出来事、榎田との複雑な気持ちでの再会、いろんなことが頭の中を駆け巡っている。<br />もう、ここから出たら、ビールを飲んですぐに眠りに就きたい。<br />そんな衝動が押し寄せていた。<br /><br />髪の毛をバスタオルで覆うと、浴衣を羽織った。<br />すぐに缶ビールを開けると、ゴクゴクと喉に流し込む。<br />もう、友美のことはいいや･･･。<br />そんな気持ちでビールを流し込む。<br /><br />「ピンポーン」<br /><br />携帯の時刻を見ると、12時を回っていた。<br /><br />いつの間にか眠りに落ちていたようで、慌ててベッドから起き上がった。<br />簡単に浴衣の前を合わせると、チェーンをかけた状態で扉を開けた。<br /><br />「繭、いい？　あんまり遅いから、私から来ちゃった」<br /><br />あ～ん･･･　もう･･･<br />寝ぼけたままの頭でチェーンを外す<br /><br />友美は、部屋に入ると後ろ手にドアを閉め、私の体に手を回した。<br /><br />「繭、いい香り･･･　ずっと会いたかった･･･」<br /><br />えっ？<br /><br /><br />　　　　　***つづく***<br /><br /><br /></span> ]]>
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<dc:date>2008-08-07T02:19:27+09:00</dc:date>
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